シリーズ講習会概要
 現在の教育環境と研修先での実地を鑑みれば、開業してから知識が足りなかったり根拠が無かったりして開業後に大慌てをされる方が多いと思います。
現状での柔整師を取り巻く施策は開業後相当の期間を有しているところじゃないと有利にならない、つまり開業後数年では不利になる施策ばかりになってるわけで。
こうなると準備不足で開業したとしたら院の経営はどうなるかが見えてるわけで。

 本来ならこれから業界を担うのは新規開業者であり、業界自体が応援して業界をキチンとした業界にしていかなきゃならないというのに業界自体が新規開業者を排除する流れにしかなってないという状況において、とりあえず柔整学校での基礎知識の使い方から症例の考え方、柔整師として外傷と捉える根拠や現実問題としての各種症状の真の傷態と思われるものを院の方向性が定まってない開業後5年以内の人に向けて行うのが「シリーズ講習会」です。なぜ「シリーズ」って名前が付くかというと、柔整業務全てにおいて一応の応用が利くようになっていて、総論から入り下肢→上肢→体幹と続くからです。

「柔道整復って独自の技術が無い」と思われている柔整師には是非とも受けていただきたいと思ってます。
柔道整復師じゃないと出来ないことがこれだけあるというのが解るはずですし、逆に柔道整復師の優位性を再確認出来ると思います。
シリーズ講習会は1回目の受講は
 必 須 
になります
現状の柔整を鑑みると総論も無く手技のみでやるというのなら、何を根拠に施術しているか?ということさえ解らないまま結果だけを追いかけているということになり、それは即ち「根拠の無い施術」ってことになるわけです。
現状の柔整師が最も疎かにしている「施術の根拠」を知らずして手技を覚えたところでなんの発展性も無い応用の利かない知識でしかないですし、自分としても根拠の無い施術を容認することは絶対しないわけで、それを助長することはやりません。

で、あるからして、シリーズ講習会1回目に日程的に参加が不可能な場合、シリーズとしての参加をお断りします
シリーズ講習会は以下のように成立しています。
1回目 総論・及び下肢
2回目 上肢
3回目 体幹
初日
総論
及び下肢
総論
  • 骨格筋における発痛様式分別。
  • 身体の物質的・生化学的特性。
  • 「修復」とはどのような状況なのか。
  • 「治療」と称する根拠はどこに存在するのか。
  • 所謂「慢性」と呼ばれるものの傷態とはどのようなものであるか。
  • 当講習会における「急性期」「傷態安定期」と真の意味の「慢性」との差異
足関節
  • 受傷様式、及び傷態。
  • その受傷傷態に適合した整復操作。
  • そこから派生する各種症状を人為的に傷態を再現しながら説明。
膝関節
  • 受傷様式、及び傷態
  • その受傷傷態に適合した整復操作。
  • 変形性膝関節症の真の傷態と変形がある程度進行して固定化する理由。
  • そこから派生する各種症状を人為的に傷態を再現しながら説明。

2日目
上肢
手部
バネ指

  • 受傷様式、及び傷態
  • 受傷傷態に適合した整復操作。
  • なぜ腱が肥厚するか。
  • 同負荷でもなる人とならない人に分かれるのか。
  • なぜ第5脂にはバネ指が出現しにくいのか。
  • そこから派生する各種症状を人為的に傷態を再現しながら説明。
ドゥ・ケルバン
  • 受傷様式、及び傷態。
  • 人為的に傷態を再現しながら説明。
肘部
  • 外側上顆炎の受傷様式、及び傷態。
  • 内側上顆炎の受傷様式、及び傷態。
  • 屈曲時肘頭部痛の受傷様式、及び傷態。
  • 受傷傷態に適合した整復操作。
  • 内側・外側上顆炎の整復操作が有効なタイプと無効なタイプの判別法。
  • 無効なタイプの場合の対応方法
  • 青年期と壮年期の扱いの違い
  • 有効・無効両タイプの経時的傷態変化
  • 人為的に傷態を再現しながら説明。
肩関節
  • 野球肩の受傷様式、及び傷態。
  • 人為的に傷態を再現しながら説明。
  • 好発する選手としない選手の身体的特性。
  • 受傷傷態に適合した整復操作。

3日目
体幹
及び復習
腰部
  • 腰部痛の大多数における真の発生起因とそこから派生する各部の変化。
  • 腰部痛が発症するまでの経時的変化、及び悪化機序。
  • 発痛様式が違うのは何故か。

頸部
  • 頸部の荷重的特性
  • ムチウチの真の意味での受傷形態。
  • 引き抜き症状が無いムチウチで何故慢性化形態を取るか。
  • 頭痛・偏頭痛・メニエル氏病の発症形態。

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